鈴木清順の世界…

ひょんなことから薦められまして、鈴木清順監督のツィゴイネルワイゼン(1980年公開)と陽炎座(1981年公開)を観てきました。

公開された時に子供だった私には誰もすすめなかっただろうし、大人になってからもこういう世界を見る機会もなければ、薦めてもらえるようなタイミングもなかった。でも、今、先輩方と話をする中で、ようやく出会えた。出会えて良かった。

夢か幻か、でも現実で、幻想で、妖しく美しい世界。多くの短編をもとに作られていたり、原作が泉鏡花だったり。なるほど、公開された時代をひもとくと、さらにいろんな感情がわき起こる。

鈴木清順生誕100年を記念した4Kデジタル完全修復版。「日本映画界が誇る世紀の名作」にたちまち心酔。映像美、映像術…なるほどなるほど。好きな世界。

原田芳雄さんも松田優作さんも大楠道代さんも大谷直子さんも加賀まりこさんも…素敵……

東京・ユーロスペースでまだ観られますよ! あぁ、夢二も観に行けたらいいな!行きたいな。行けますように!

偶然なのか必然なのか、先日観たフランス映画「軽蔑」にどっぷり通じるところがあって、心地よさ倍増。映像に求める美しさとか、人には伝わらない伝わりにくい感情や想像がスクリーンに映し出されるところとか、悠然とした時の流れとか…まぁ4K修復版ってところも共通点っ!

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