8/10(土)朗読会を開催します!

久しぶりに舞台に立たせていただくこととなりました。

■日程:2024/8/10(土)
■時間 : 13:00開場 13:30開演
■会場:アコスタディオ
(渋谷区神宮前1-23-27 JR原宿駅竹下口から徒歩2分)
■料金:2,500円 (全席自由)

■出演者(演目順)
久保田さおり・深野弘子・木次真紀・武田肇
 
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※たくさんのご予約をいただきありがとうございます。現在、満席となり、キャンセル待ちの状態です。ご了承くださいませ。

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レストア版「軽蔑」を観る日

ブリジット・バルドーが観たかったのか、フランス映画に浸りたかったのか、1963年の映画のよみがえりを目に焼き付けたかったのか…。2023年カンヌ国際映画祭クラシック部門で上映された、というのも足をとめた理由かも。

選んだ作品は、ジャン=リュック・ゴダールの最高傑作の1つ『軽蔑』。60周年を記念して、修復して復活させた4Kレストア版。220時間かけて、色彩や照明のずれなどを補正したもの。1963年に存在した海の色、空の色、鮮やかな衣装…。

まず最初に、なんで、なんで?っていうハテナが我が脳内にドドッと押し寄せてきて、私は何かを見逃したのかと焦る。いや、昔のフランス映画はこういう感じだったと聞いたことがあるから、皆同じ気持ちだろうと。焦りながらも平常心を保つ努力。

ようやく、ようやく、彼女の言わんとするところが分かったような気になり、それをベースに、鮮やかによみがえった映像を追いかける。悲劇であることは予告を見て分かってはいるが、いったいどういう気持ちが残るのか、悲しみへの心づもりを新たにする。

なるほど、壮大な景色をバックに、日常の機微を描く映画…。贅沢だ。あの時代に、スクリーンでこの映画を観たならば、私は何か救われるところがあったのかもしれない。あの時代に生きていたならば…。何をしていたか、どんな生活を送っていたかは分からないけれど。

それにしても、技術の進歩には感嘆のためいきがもれる。220時間とサラッと伝えてはいるけれど、相当な集中力を要したことと想像する。あの時代のあの景色を見せてくださり、懐かしさとともに心の片隅に残り続けるこの感覚。美しい景色の中に身を置きたいと思う今日この頃。

監督:ジャン=リュック・ゴダール

出演:ブリジット・バルドー、ミシェル・ピッコリ、ジャック・パランス、ジョルジア・モール、フリッツ・ラング

原作:アルベルト・モラヴィア

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