映画『どうすればよかったか?』
統合失調症の症状が現れてから25年…何事もなかったかのように暮らす家族。姉が嫌がるから、母が嫌がるから、父が嫌がるから…。恥じていたの? いや、そんなことはない…。
日常というものがそこに存在し、それが当たり前になっていく。それでやっていけるし、それが日常。
鍵をかける、南京錠を取りつける。だって、ふらりと外に出ちゃうから外国にいっちゃうから危ない。たしかに。たしかに。たしかに…
そう、そのときはそれが正解。私の中でも。家族の中でも。
誰かに頼る。その誰かをどうしたら信頼できるの? 論文を読んでも、経歴を調べても、任せようと思えないと先には進めない。先に進むって何?
今でも十分暮らしていけている。
25年前と今では医学も進歩しているから、薬も改良されているだろう。その時が絶好のタイミングだったといえばそうなのかもしれない。後悔はない。そうかもしれない。日常がちゃんと続いていたから。え、でも、合う薬があったの? え?
どうすればよかったか?
さて、私はどうする? 私の日常がやはり続いてしまう…
言いたくない 家族のこと
面倒見がよく優秀な姉に統合失調症の症状が現れた
父と母は玄関に南京錠をかけ、彼女を閉じ込めた
「どうすればよかったか?」公式サイトより