神奈川県小田原の曽我梅林といえば、別所・原・中河原を合わせて約35,000本の梅が迎えてくれる関東屈指の梅の名所です。
昨今の梅まつり(今年はすでに終了)は別所だけになったとはいえ、20,000本が満開。3/5(日)までは、敷地に入らず、歩道や農道から楽しむことができます。
![](https://kotsugi.com/Fa_Nature/wp-content/uploads/2023/03/12AEC6CF-05C3-4EB2-B163-2A006AE04DC1.jpeg)
毎年、それぞれの梅農家さんの敷地をお借りして、観光客の方に楽しんでいただいていますが、これからは農業に勤しむため、開放するのはあとしばらくの間だけ。
敷地内に入らずとも手の届く距離にあるから、梅の香りに満たされて幸福オーラに包まれる…。身体中に梅の香をまとう心地よさ。
![](https://kotsugi.com/Fa_Nature/wp-content/uploads/2023/03/0B39AB2F-5C2C-4462-B6D5-F086E6805F28.jpeg)
今、満開なのは白加賀という梅の花で、実をつけたあとは梅酒として皆様に親しまれています。甘くて華やかな香り。
ゆっくりと花を落としているのは十郎。白加賀よりも小さく可憐な花です。こちらは梅干しになる実をつける。梅酒や梅ジュースのようなほのかな酸味が感じられるような蜜を含んだ香り。
![](https://kotsugi.com/Fa_Nature/wp-content/uploads/2023/03/9E2C3423-A0EF-407E-9A37-46E4B34EB216.jpeg)
![](https://kotsugi.com/Fa_Nature/wp-content/uploads/2023/03/A0C26BF6-699D-4977-94E1-2CDD499A9104.jpeg)
観賞用の紅梅もあちらこちらで見られますし、藤牡丹枝垂れというしだれ梅も見事です。
実はある農家さんが、20年ほど前に静岡県から河津桜を一本だけ持ち帰って植えたそうです。
「梅だけじゃなくて河津桜も咲いていたらお客さんが喜ぶと思ったんだよ〜!」と。
![](https://kotsugi.com/Fa_Nature/wp-content/uploads/2023/03/4B85E042-FF8A-485D-B4E9-158C20354F96.jpeg)
パーッと一気に周りが明るくなる桜も素敵だけれど、可憐で清楚な雰囲気のある梅の佇まいも見事…
天気が良すぎるときよりも、雲があるときの方が梅の白さを存分に楽しめるとおっしゃる観光客の方が多かったです。
暖かいけれど次第に雲が増えてきた今日はベストコンディションだったようです。
ホッとできる空間に身を置く時間をつくって欲しい…。梅のことを語らせたら止まらない農家さんたちとのふれあいの時間を持ってほしい…。悩みやつらいこと、悲しいこと、苦しいことが全部なくなるわけではないけれど、心の隙間にポンポンッと梅の蕾を差し入れたいな。大人はもちろん、子供たちの心に……