手話を学ぶ

いつだったかは覚えていないけれど、子供の頃、ドラマを見ていたら、子役さんが砂の上のアリに向かって語りかけていた。しかも、手で。「アリさん、こんにちは」みたいなセリフを指文字で表現していた。

そのとき初めて、「ア」と「リ」の指文字を覚えた。もしかしたら、「ありがとう」と表現していたのかもしれないけれど…、全くもって記憶は不確か。

世の中に、指文字があるのを知った瞬間だったのか、もしくはそれより前にヘレンケラーの物語で、「指で言葉を表現する」ことを知っていたのかもしれない。

高校生か大学生の時に、手話を勉強しようと思い、何冊も本を買った。「手話で歌を歌おう!」みたいな本も買った。ドリカムのLOVE LOVE LOVEだけ覚えた。

でも、周りに手話をする人もいないし、ろう者との接点もないまま月日が過ぎ、本もただただ飾ってあるだけ。捨てるのももったいないし、いつか勉強しようとそのままに…

ようやく本腰を入れて、いやまだ本腰とまではいかないけれど、学ぶ環境と時間に恵まれて1年半。講習会の中級クラスも終わる…

みんなの手話が早くて、目も脳も追いつかない。とはいえ、見ることだけに集中できるなら、かなり余裕が生まれる。

大変なのは、「読み取って書く」という作業。速記を学んでおけばよかったと、これほどまでに後悔したのは初めて。あー、そういえば、裁判の傍聴記録をつける時も、書き取りは苦手だったな…

目でとらえた手話を、紙に書きとめる。その瞬間、書くことに集中し過ぎるのか、目に入っているはずの手話が脳を素通り…。残像すら消え失せる。

「読み取りって難しいよね」が講習生の合言葉のようになっているが、慣れるしかないんだろうなぁ〜。記憶力がすこぶる良ければ、見ることに集中して、一切、下書きをしないという方法もあるけれど。いやいや、どれだけの長文になるかわからないのに、リスキーすぎる。

ふぅ〜っ。課題1は、読み取って書く能力を鍛えること!

さらに、今ぶつかっている壁は、手話の形が自分のイメージとちょっとでも違うと、まったく別の手話だと勘違いしてしまうこと。指が曲がっているか曲がっていないかだけの違いなのに、別の新しい知らない手話だと脳が認識して思考停止=フリーズ。

課題2は、多くの人と喋って、いろんな形の手話を見ること。日本語だと、いわゆる方言とか語尾が違うことに戸惑うあの感覚に、早く慣れること。

そしてもうひとつの壁は、似たような手話の意味に惑わされてしまうこと。手話単語を確実に覚えきれていないから、とっても不安定。さらにいえば、ひとつの手話に、訳が複数あることに惑わされる。「会話全体の意味を理解すれば分かること」がまだできない。

課題3は、やっぱり手話単語をしっかり覚えること。

英語、フランス語、中国語を学ぼうとするたび、さんざん挫折してきた私が、手話言語に挑戦する日々。2026年の1年でどれだけ伸びることができるのか。

自分の成長がとっても楽しみ。進むのか進まないのか。一緒におしゃべりしたい方たちがいるから、頑張らないと!

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